今日も今日とて…

こんばんは、ゆるゆるケアマネ、ききょうです。

やっと週末というべきかもう週末というべきか、
大型連休なんてものすごい過去のことのように
怒涛の1週間でした。

何が疲れたって、今日の夕方にかかってきた電話ですね。

団地の民生委員から、私の利用者さんが炊飯器とポット抱えて
団地内を歩いていたから自室に連れていきました、と。
それと、玄関先にシュウマイが落ちてました、と。

…何それ。

たまたま私、その時市外にいたので駆けつけることもできず、
その後にサービスに入るヘルパーさんに報告して様子見てもらいました。

で、ヘルパーさんからの報告では
「なんかよく分からないこと言ってて不機嫌でした」と。

…何それ。

なにごとかと思いますよね。
これ、かなり認知症の進んだ、一人暮らしの方なんです。

認知症って、訳わからなくなるんでしょ、というイメージを
持ってる方も多いかと思います。
でも、案外一人暮らしができてる人もかなりいるんです。

認知症にかかってから一人暮らしをするのは無理がありますが
元々の慣れた生活はできることが多いんです。

お鍋を火にかける、洗濯機を回す。
ほぼ習慣になっている家事は病気がある程度進んでもできたりします。

ただ、そのまま忘れてしまってお鍋が焦げ付いたり、干さずに置いた
ままの洗濯物がカピカピになってみつかったり、ということもあります。

なんかおかしいぞ、ということになって福祉が介入すると、たいてい
ヘルパーさんが登場します。
家事や身の回りのことは誰かが見てあげないと適切にはできません。

私の知る限り、財力があってもなくても、認知症になった親と同居しよう
と決めるご家庭は少数です。
もちろん、それぞれに事情があるので簡単に同居も難しいですけども。

困るのは、認知症にかかったことをなかなか認めないご家族ですね。

うちの親が認知症になるはずがない、ちょっと物忘れが進んだだけだ。

頑なに認めたくないのか、自分の思っている認知症とちょっとでも
違うところを見つけて納得させているのかは定かでないですが、
こう主張する人は何人も遭遇しました。

一人で生活できているからいいじゃないか、と。
それは、家族(特に子供たち)の前ではしゃっきりする人が多いから。
家族がいないときには顔つきまで顔つきまで変わることもあります。

そういう人のために施設があるんじゃないの?と思いますよね。
私もこの業界に入るまでは思ってました。

でも現実はお金が問題なんですよ。
今、自分の年金で施設費用を月々払える方はほとんどいないんじゃ
ないかな。
私自身も無理だと思いますもん。そもそもいくらもらえるんだ…

グループホームは少しお高めですし、最近多いサービス付き高齢者住宅
(サ高住)も年金だけだと厳しいかもです。

特別養護老人ホーム(特養)が一番リーズナブルですが、現行の介護保険
制度では要介護3以上出ないと申し込みができません。
申し込んでもすぐには入れず、私の働く地域では数ヶ月から1年近くは
待ちの状態です。

特養の順番が回ってきましたって連絡が来たときには密かにガッツポーズ
とるくらいには達成感に包まれます。

でも、店で万引きをしたので保護してますとか、
早朝他人の家の庭で保護しましたとか、警察から連絡が来たり。
ヘルパーさんから、行ったら家にいませんとか言われたり。

そんな連絡が来るとケアマネは疲れます、精神的に。

で、何が言いたいかというと。
低年金や生保でも1人での生活が難しくなった人を無条件に受け入れて
くれる施設があればいいのにな、ということです。

週の終わりにつらつらと詮ないことを考えてしまいました。
よし、週末で切り替えよう。

ではでは、また。


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